2011年5月30日月曜日

インターネット上での情報の守秘性

AWSの海外リージョンについて顧客と話をしていたところ、「アメリカなんかにデータ置いたらアメリカの法律でデータ開示しろなんて言われて見せなきゃいけないとか、アメリカ基準で立ち退き要求されたりとかするんじゃないの?」と言われました。この顧客の疑問に対して大谷晋平さんにぶつけたところ、まずAWSは全てのリージョンで米国法が適用されていると回答が返ってきた上で、Ptriot Actが適用されてもデータ開示は原則認めないので安心してほしいと念押しされました。
基本的に、何もなければそりゃそうなんだろうなと思います。弊社のサービスは、単なる物流作業の補助をするシステムであって、売上や仕入れなどの勘定系、会計のデータは入っていないのでその点はそれほど神経を尖らせる必要もないのかなと思っています。しかし、顧客からはどんなデータであろうと常に上のように質問をされることもありますし、常日頃から考えておくべきことと思っています。


昨年、尖閣諸島中国漁船衝突映像流出事件が大きな問題になったときに、検察がGoogleに対して個人情報につながるであろう接続記録を差し押さえました。この場合、当然任意での情報提供はしないので、強制力を行使するというのはある意味当然の流れだったわけですが、それでもこの対応を厳しく批判する知識人の方も多くいらっしゃるのが現状です。確かに、検察が捜査の一環の名目でネットに保管されている個人情報の類を差し押さえることができるというならば、例えばこのご時世に様々なWEBサイトに登録されているクレジットカード情報を抜き取ることも可能です。基本的に、個人情報の類はそのサイトでの使用に限定するというお約束で登録するものですが、なんらかの法的強制力が働くとこのお約束は反故にされることは覚えておいたほうが良さそうです。当然、接続記録というのは様々な個人情報に容易に紐づきますので、そういうリスクも常に孕んだ世界にいるということですね。まあ、そもそも先日のSONYの個人情報流出のように、クラックされて流出したら元も子もないですが。


本日より、AWSのコスト試算(SIMPLE MONTHLY CALCULATOR)を試みようとしたのですが、甘く見ていたようで意外と難しかったので営業の新井さんにメールしました。試算にスキルを要されるのはちょっといただけないので、できれば営業さんにコンサルしてほしいですね。コスト試算のノウハウ伝授してもらえれば、ここで解説しようかな。

2011年5月28日土曜日

Amazon Web Servicesを検討中

昨日、自社のプラットフォームにAWSを本気で検討しようと思い玉川さん経由で営業さんにご来社いただきました。なんと大谷晋平(@shot6)さんまで、船橋くんだりの小汚いビルにご来社いただきまして恐縮至極ですが、非常に有意義な説明を受け、弊社のエンジニアも刺激を受けたことと思います。
おおたに6号機blog

今回は、展示会のときの私の話を受けて、再度AWSの一般的な説明を弊社の開発系と運用系のSEにしていただき、そのあと更に突っ込んだ話をしました。ネットワークやらデータベースやらミドルウェアやら社会情勢やら各社のライセンスの考え方から法律まで、
弊社の様々な立場の人間から出てくる質問に対して、全く怯むことなくことごとく回答していく営業の新井さんと大谷さん、只者じゃないですね。Amazon Data Service Japanはまだ少数精鋭だと思いますが、このレベルが何人いるんでしょうか。そして、毎日こんなことをやっているかと思うと、すごい環境に身を置いているんだと思います。
今回私の方で実際に提案できるであろう、もしくは間もなく稼働するサービスのプラットフォームに選択できるであろうということで、より具体的にイメージしながらのディスカッションとなったわけですが、やはり課題はネットワーク部分。実際にバックアップシステムとして提案しようとしている顧客は、基幹の受発注兼販売管理システムの設置してあるデータセンターと弊社のデータセンターが専用線で接続されていてこの間で必要に応じてデータ交換が行われています。しかしながらAWSに接続するネットワークはインターネットが基本となるため、基幹のデータセンターとは直接接続はできません。一度弊社のデータセンターを通してから接続することになります。コスト的にもインターネットVPNを使って真面目なDRを構築するのは難しそうなので、取り急ぎはデータを逃がしていつでもそこで稼働できるインフラを準備する提案になりそうです。
来週、こちらで試算をしてみます。果たしてどうなることやら。

2011年5月22日日曜日

【映画】阪急電車 片道15分の奇跡

阪急電車 片道15分の奇跡
いい意味で毒にも薬にもならない映画。ものすごい悪人が出てくるわけでもなく、とんでもない事件も起こらない。実際に存在する路線で、今日も本当に起こっていそうな出来事を淡々と、しかし印象深く綴った作品。人はそれぞれ死にたいほどではないが、やりきれない思いを抱えながら毎日を生きている。それは子供だろうが、年寄りだろうが変わらない。でも、いつもと同じ電車の中で、ちょっとだけ角度を変えてみると実はそこにはとても素敵な風景や人の優しさがあるのかも知れない。
上映後、館内は不思議な柔らかい雰囲気に包まれていました。隣に座っていた人に対して思いやりが生まれたような、不思議な感覚。久々に映画館で映画を見ましたが、やっぱりこういう邦画が一番いいですね。

2011年5月21日土曜日

アディダスの女性店員の話とWEBモラルについて

こんな事件(?)を目にしました。
「ビッチを具現化した沢尻劣化版の女連れてきたよw」 アディダス女性店員がサッカー選手をTwitterで中傷し大炎上
わざわざ2ちゃんねるをリンクしたのは、炎上の実態がよくわかるからです。この事件に対して、当のアディダス ジャパンはHPに謝罪文を掲載しました。この女性店員はもうお店にもアディダスにも戻らないでしょうし、このせいでアディダス自体もしばらくは影響が続くと思います。
この女性に対して憐れむ人なんてほとんどいないと思いますが、私はなんだかとても気の毒に思います。今後どうして過ごしていくのか想いを馳せると、きっと肩身の狭い思いで色々なことに怯えながら生きていくんだと思います。せめて彼女の家族や友人は、彼女の味方になってあげてほしいです。彼女はその優しさに感謝しながら真面目に社会復帰してほしいです。


WEBモラルの問題はもう10数年前から痛いほど語られています。将来のあった多くの若者が、WEB上での軽率な行動で将来を棒に振っています。それは時に犯罪として扱われることもありますが、物理的には誰も傷つけません。でも、大きく報道されたり、今回のようにWEB上で「炎上」してしまうことも多く、結果としての影響は本人やその家族にとって計り知れないものになります。ここでソーシャルネットワークの台頭やら、それによる軽率な行動の増加について書くつもりはありませんが、WEB上に文章を書くときは常に考えたいものです。
  • ネット上の文章はいつまでも残る
  • ネット上の文章は、感情が正確に伝わりにくい
  • 個人を特定する情報と批判は、いろいろ覚悟しなさい
ここ最近は軽いノリでどんどん文章を残していけるネットワークツールが当たり前の世の中になってきました。特にこの事件でも脚光を浴びているtwitterは、その発言が誰でも閲覧できるソーシャルネットワークです。個人の特定も、何かのつながりがあれば比較的簡単にできてしまいます。つぶやきツールなので、なんでも残していい錯覚に陥りがちですが、残ってしまう文章に対する気遣いぐらいはするべきでしょう。その2、3言のつぶやきが一人歩きしてとんでもない結果になるかもしれません。ちなみに、私は書いてしまったあとでざくざく消すことがわりと多いです。反省です。
私自身もネット上で批判されているのを意図せず見つけたこともありました。書いた本人は笑いながら冗談半分で書いていたのかも知れませんが、なんだか鋭利な刃物で突き刺されたような感覚になったものです。


私は、個人的テーマとして、WEBモラルということを考え続けなければいけない立場であると自負しています。細く長く考えていきますが、まずは自らのWEB行動規範を確立することからですね。自戒の意味も込めて。

2011年5月15日日曜日

プレゼンのうまい人

13日のクラウド コンピューティング EXPOでは、玉川憲さんの講演のほかにサイボウズの野水克也(@nominomi875)さんが自社およびパートナーブースでプレゼンテーションを行うということで、そちらも楽しみにしておりました。野水さんの経歴はtwitterのプロフィールにも書いてあるのでここでは省きますが、もともと緊急営業会議でパネリスト以外で挙手してバシバシ発言していて、その発言に大変説得力があるというか、なんだか共感できた方でした。今回、その緊急営業会議から数日後のこの展示会でプレゼンを見られるということで、サイボウズのブースに出向きました。
サイボウズブースは、野水さんのプレゼンが始まるぎりぎりの時間まで人がいなかったのですが、始まるやいなやどこから出てくるんだってぐらいわさわさと集まってきて、暑いのなんのって。野水さんも汗だくでした。
プレゼンは以下のように進行していきました(認識違いあったらスミマセン)。
  • 東日本大震災後にサポートで東北に入ったこと(写真とともに)
  • 東北では震災の数時間後に建設業界が動き始めた
  • 建設業者が瓦礫を撤去しなければ緊急車両ですら入ってこれない状況
  • 建設業界は今回のような状況の時にすぐに動ける準備が業界内でされている
  • 一方都内では帰宅難民が溢れ、計画停電の影響で多くの企業で社員が自宅待機となった
  • サイボウズは自社グループウェアを利用して全社員を在宅勤務可能にした
  • サイボウズは、平時より在宅勤務、育児休暇などを制度化している(ワークライフバランス)
  • アクセス権の変更などは、簡易的に可能にしておくとGOOD
などなど、東日本大震災時に準備された建設業界が真っ先に動き出し、文字通り「道」を作ったこと、サイボウズでは平時に準備された勤務体系が非常時に大いに役に立ったこと、このあたりを非常に分かりやすく、また関連性のある話題として説明していました。東北の建設業界とサイボウズに共通するのは、
  1. 自律的活動
  2. コミュニケーション基盤
  3. 経験
を可能にしている、もしくは持っていたこと。これは15分弱のミニプレゼンの趣旨です。
すごかったのは、通常こういったプレゼンでは、自社製品のすごいところや機能の説明をされてうんざりすることが多いのですが、それが一切なかったこと。自社の製品の説明については前面に出すのではなく、ツールとして利用されていたことをさらっと説明しただけでした。内容もかなり自らにとってもヒントになりましたし、決して押し売りだったり身勝手な説明ではなく、聞いている人が興味があることから、自社製品のすごさをさりげなく、そして強烈にプレゼンしていました。


終わったあと、野水さんと名刺だけ交換させてもらいましたが、暑くて早く終わろうと必死だったそうです。私と同じく汗っかきのようです。IIJのブースではさらに多くの人を集めてプレゼンしているのを見ました。他のブースに比べて語り口調であるとか、持っているオーラが人を惹きつけるのでしょうが、実際にその内容もかなりのものです。

2011年5月14日土曜日

Amazon Web Services〜玉川憲さんとの会話〜

今週は、11日(水)から13日(金)まで、東京ビックサイトでJapan IT Weekが盛大に行われ、私も金曜日に朝から足を運びましたので、いくつか感想なんぞを書いていこうと思います。今回は、クラウド コンピューティング EXPOで、まともにクラウドビジネスしてるベンダーを見つけよう!とだいぶ前から意気込んでいました。しかしながら、玉川憲(@KenTamagawa)さんのセミナーがあると知るやいなや、もういつの間にか興味はそこだけ。たまたま、5/9に行われた緊急営業会議でその発言が興味深くて気になっていたサイボウズの野水(@nominomi875)さんも、ブースでプレゼンするということで、私にとっては完全に玉川&野水を見に行くイベントとなってしまいました。今日は玉川さんのセミナーの感想と、ブースで会話させていただきましたので、今後の可能性なんぞを書き留めておこうと思います。野水さんのプレゼンについては明日。


朝一のセミナーでしたが、会場は満員で席まで指定されました。3000人ぐらいいた模様で、さらに別室で中継までされていたようです。内容的には、amazonのクラウドビジネスを一般的なクラウドの定義と合わせての説明から始まりました。玉川さんが言うITのニューワールド、要するにクラウド化とは、下記の通りとなります。
  • 初期投資なし、設備投資なし
  • 従量課金
  • ピークに合わせたスケールアップ
  • 数100台のサーバを数分で調達
  • 運用を任せて、本業に専念
玉川さんも一般論で説明かと思いましたが、数100台のサーバを数分で調達というのは、なかなかできるところも言えるところも少ないと思います。また導入事例の中で、某商社がSAPの開発検証環境にAWSを使ったなんて話も出てきて、ビジネスソリューションではそういう使い方が現実的かもななんて思いながら聞いていました。金融系事例で日々の大量バッチ処理に合わせてAWSの使用領域を増やすなんて使い方も面白いですね。
この後、amazon社内の移行事例の紹介に入りましたが、これは興味深かったです。
  • 場所代、NW、人などの隠れたコストも含めた総所要コストを算出
  • 可用性、レイテンシーについては現状を超えるもの
  • セキュリティ要項に厳しく順守し、顧客の信頼を得る
まず、このように内部での審査を厳しく行ったと言います。柔軟なスケーリングなどのメリットを強調するだけでなく、後ろ向きな部分にもきちんと目を向けて評価している、またそれをこのように事例として出せるというのがポイントです。ここで個人的に疑問だったのが、クラウドというと、ネットワーク的に制約が多く、移行やその後の運用に対して、セキュリティ基準を満たせないのではないかということでしたが、インターネットVPNによる社内ネットワークの拡張的なことができるようです(NW弱くてスミマセン)。
それと、ソフトウェアのライセンス問題。これについても、様々なベンダーと協業したり交渉しながらクラウドでの利用についてコンセンサスを得て移行したとのことです。他社ではまだ事例のないOracleについても利用可です。AWSでしか許されていないクラウドでのソフトウェアライセンス利用もたくさんありそうです。
その後、「夏まで作れ!」でDRを早急に実現する方法についてもわかりやすく説明されていました。
ここまで聞いて、これは自分の顧客にも提案できるし、社内でも使えるかもしれないと思い、twitterにつぶやいたところ、玉川さん本人からリプをもらいました。実は、前夜、玉川さんが先日のアメリカのEC2のトラブルについて何か話してくれるのではないかと期待をして「明日は玉川さんは色々話してくれるのだろうか」とつぶやいていたのですが、それに対するリプももらっていたことに気づき、ブースで直接話すしかないと思い、amazonブースに向かいました。


ブースは、盛況でしたのでなかなか営業の方と話すタイミングもなかったのですが、何度か通りががったタイミングでようやく営業の方を一人捕まえることができ、そこで話をしていると、「玉川呼んできます」と、なんと午前中に3000人を前に圧倒的なセミナーをやった玉川さん本人を連れてきてくれたではありませんか!これはありがたかったです。で、質問を畳み掛けたわけです。以下、質問と回答です。
  • 先日のEC2のトラブルをわかりやすく教えて
「人的ミスだよね。ネットワークの切り替え時に設定をミスしちゃってうまく切り替わらなくて、それに起因して別サーバにデータのコピーをしに行こうとしたんだよね。それが複合的に絡んでパフォーマンスが落ちたんだよね。それと、サービスストップを余儀なくさせてしまったHootSuiteやFoursquareは二重化のオプションを契約していなかったんだよね(!)。これはamazonの案内不足だけど、ちょっとボクもびっくりしたよね。」
  • Oracle使えるって、具体的にどうやるの?
「Oracleが利用可能なIaaSはAWSだけだよ。利用は、AWSにOracleをインストールする方法と、RDSでOracleを選択すること。後者は時間貸しで、もうすぐ利用可能になるよ。」
  • INSとかつないでレガシーなEDI手順は使えるの?
「専用線は利用できないんだよ。インターネットが基本だから、トンネリングしたい場合はインターネットVPNを利用してね。」
  • ISMSとか厳しいんだけど、どうすりゃいいの?
「データセンターはISO27001準拠だよ。あとは、ポリシー次第。外にデータを置くなと言われたら利用できないよね。」
  • で、結局いくらぐらいでできるの?
ここで試算できるからやってみなよ!」

とまあ、こんな感じです。あえて友達口調で書いてますが、実際はきちんとビジネス会話してるますので!悪しからず。玉川さんは、業界ではそこそこの有名人ですが、非常にざっくばらんに話してくれて感じのいい方でした。おそらく年齢もそれほど離れていないのかな。
会話の結果、専用線が引けないというのがやはり影響がでかいのですが、バックアップセンターとしては設計次第で充分採用可能だと思いました。3年前にU社から始まったばかりのICTサービスの提案を受けたときは費用対効果が見いだせないという理由で不採用にしましたが、現時点であれば何かしらの利用がこういったサービスで可能だと思ったのと、やはりAWSは先端をいっているようだということがわかりました。真面目に社内で検討しようと思います。

最後に玉川さんの別のセミナーがWEB上にありましたので、リンクします。




2011年5月10日火曜日

緊急営業会議:3.11後のITビジネスと営業の役割

緊急営業会議:3.11後のITビジネスと営業の役割」に参加してきました。以前よりZDNetでblogを連載していた斎藤昌義さんが発起人となって開催された会議です。私自身、blogは昨年ぐらいから読み始めた新参者で、この人がどういう話をするのか、どのような考え方かは文章を通してしか知らなかったので興味がありました。このようにITソリューション営業という分野における批評やノウハウを展開する方というのをあまり見かけないからです。当然、先の震災によるビジネスへの影響度合い、震災が引き起こす社会影響の中で我々ITを提案する営業のやるべきこと、やれることそのものにも非常に興味があり、この会議の開催を知ってすぐに応募した次第です。

先に書きますが、個人的に、ITシステムやITソリューションという分野における社会一般の影響力というのはそれほど大きいとは思っていません。今回のようなクライシス(震災、計画停電、原発事故、交通麻痺等の全ての事象を含む)の中では、ITの無力さというのはさらに顕著であると思っています。パネルディスカッションの冒頭で、ITメディアの藤村さんが「被災地ではITどうのこうのなんて次元ではなく、まったく議論の中心になれていない」とおっしゃっていたのが顕著に表していると思います。では、そのような中で我々IT営業は何をすればいいのか、どこでどのように営業活動すればいいのか、そういった趣旨での進行でした。ただ、ここで書くだけで語り尽くせるほどの陳腐な内容ではなく、中身の濃さは半端じゃなかったので詳細は以下のリンクを辿ってください。メディアに掲載され次第、リンクを追加します。


私の方は、若輩かつ端くれながらこのような場に参加させていただきましたので、特に印象に残ったコメントなどを記しておきたいと思います。
  • 地震で特需なんてありえない、中小起業は倒産してしまう、良いことはひとつもない。(丸新システムズ/熊倉さん)
  • 今後はワークスタイルが変わっていく。例えばシンクライアント、デスクトップ仮想化など、そしてコミュニケーションの方法においてTwitterやFacebookなどのコンシューマー向けツールをビジネスで活用する可能性。(ネットコマース:斎藤さん)
  • 在宅勤務においては、パフォーマンスを可視化できる方法論が必要。
  • 実際の営業現場では、データが壊れることに対する危機感に起因する対策が、東北以外の地域で多く案件化している。(リコー)
  • オンプレミスからクラウドという流れの中で、既存のワークスタイルを変えずにシステムの枠組みが変わっていく。(リコー)
  • SMBでは、震災云々以前にITに投資価値があるかどうかの話が前提。明日津波に飲み込まれるなどという危機感はSMBにはない。(富士通)
  • クラウドではなくDCの引合、案件が多い。クラウドは基幹業務に使われることはまだまだ少ないが、実際には基幹業務でこそ必要。
  • 「今」こそ危機感の啓蒙による営業活動が効果的。
  • これまでどおりきっちりと仕事を仕上げることが大事なのではないか。
  • 震災によってITビジネスのファンダメンタルが変わることはない、大きな流れは変わらないはず。投資バランス、スピード、優先順位が変わっていく。(ネットコマース/斎藤さん)
  • 営業は、各ソリューションの専門性を高めて、お客様固有の状況に合わせて事情を見極め提案をしていく必要がある。
  • SMBに対しては、インフラも含めたパッケージングを提案し、低い投資で普通の効果を出していく。(大塚商会)
  • 直近で我々営業ができることをやっていく。お客様が本当に困っていること、節電や計画停電に向けて何が出来るのか、一般的にはどのような対応をしていくのか等、お客様との情報共有をしていくべき。(日本情報通信)
  • 東北では現地の情報共有もままならない。東京ではITツールをただで貸出しますとかやっているし、義援金や復興予算の金額も大きなものだが、それぞれの要因がバラバラでうまくつながっていない。
  • 売れるときは機能と金額を説明していれば売れる。今は、自社が提供しているITサービスの意味は何か、それを伝えられる営業が売れる。
  • お客様の「困った」にどう答えるのか。ITは「困った」を解決する手段の一部である。世の中の常識の変化を共有するという視点で、お客様をガイドしていくのが営業の役割。(ネットコマース/斎藤さん)
丸新システムズの熊倉さんの熱い語り口と新潟での震災後を体験したリアルな話が特に印象的でした。少し残念だったのが、ノークリサーチの伊嶋さんからSMBに対するアプローチの説明要求が何度かあったのですが、うなずける回答が出なかったことです。弊社のようにSMBを主戦場とする中小ITベンダーにとっては最も気になるところでした。

全体として、このような会議に参加したことは、自らをレベルの高い環境に投じてみるということで大変勉強になりました。会場には、意識/志の高い方しかいらっしゃらないので、話を理解し噛み砕くのにものすごく頭を使いましたし、集中しました。熱気もかなりのものでした。今後の営業において、ヒントになる部分がたくさんありました。意識して行動することですね。震災やそれに付随する様々な社会的な影響に対して、私は大きな意味で人間が進化するプロセスのひとつだと思うことにしています。その中でビジネスプロセスをどうやって展開していくか、それを考えながら行動していくことが重要ですね。

最後に、震災で被災された皆さま、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興を願うとともに、自分にも何かできないか、それをもう一度見つめ直そうと思います。

2011年5月8日日曜日

好きな言葉


あなたが生まれたとき、
あなたは泣いていて周りの人達は笑っていたでしょう。
だから、
いつかあなたが死ぬとき、
あなたが笑っていて周りの人たちが泣いている。
そんな人生を送りなさい。

きぼーる 千葉市子育て支援館

千葉市は子育て支援が非常に充実していると思います。そんな施設のうちのひとつ、きぼーるにある子育て支援館で遊んできました。


2011年5月6日金曜日

Mac奮闘記 〜スクリーンショット〜

今日のTips:スクリーンショット
  1. 画面全体:「コマンド」キー + 「Shift」キー + 「3」キー
  2. ドラッグで選択した部分:「コマンド」キー + 「Shift」キー + 「4」キー
  3. カメラアイコン:「コマンド」キー + 「Shift」キー + 「4」キー + 「Space」キー
3とか、なかなか面白いよね。スクリーンショットを撮るとiPhoneの写真撮影のときと同じように「パシャ」って音がしてデスクトップに「ピクチャ 1」みたいにPNGファイルが保存されます。

Mac奮闘記 〜購入してもうすぐ2年〜

プライベートPCをMacBook Proに変えたのは、2009年の夏だったのでかれこれ2年になりそうです。なぜMacにしたのか。別に話題になっていたからとか、かっこいいからとか、ではありません。嘘、ちょっとだけそれもありました。そもそも基本的に、プライベートでの私のPC利用というのはほぼ8割が下記のふたつの用途でした。

  1. 音楽取込、iPodとの同期、音楽鑑賞
  2. インターネット、主にWEBサイトブラウズ
音楽に関しては、DJソフトを使ってMIXを作ったりなんかもしていましたが、買い替えを考えていた当時はそういう機会も減っていました。それと、圧倒的に「ほしい!」と思えるWindows PCがありませんでした。店頭では、そろそろXPも終了し、7だけになりつつあるときで、それもWindows離れの大きな要因のひとつになりました。それまでのWindows PC遍歴はここでは省きます。
さて、上記の利用だけであれば、ひょっとしたらPCも必要ないかもしれません。Windowsなんてなおさら。それと、仕事メールを転送したりとか、仕事用文書編集をOfficeを使ってするなどの用途もありましたが、基本的に結婚してからはそのあたりもメリハリをつけ、なるべく家に持ち込まないようになってきたので、どうしても必要な場合は会社のPCを持ち帰って仕事をすることにしよう、と割り切ってついに!ついに!Macを購入しました。

ときは流れます。

今でも主に利用するのは上で書いた二つの用途が8割を占めています。それと、動画編集なんてこともやったりします。これはjavieっていうOSSを使って遊びがてらやっています。
しかしながら、私はいまだにMacを全くと言っていいほど使いこなせていません。せっかく大枚叩いて購入して、初心者向けの書籍なんかも購入しましたが、やはりWindowsが体に染み付いていてそれが払拭できないのです。仕事ではいまだにWindowsを使わざるを得ないのもひとつの要因かもしれません。とにかくショートカットとか、細かいTipsとか、そういうものがなかなか身につかないのです。今日も「Mac スクリーンショット」でググってしまったばかりです。せっかくこういうblogを始めたこともありますし、Tipsは書き留めていこうと思っています。購入2年目なのにまだ初心者の私がMacプロフェッショナルになっていくさまをみせられるでしょうか!

2011年5月3日火曜日

ひたち海浜公園

嫁さんと付き合っている頃から、GWには必ずひたち海浜公園に行くことになっています。娘の出産前は、毎年前日入りだったんですが、昨年より当日入りに変更になりました。今年は8時半頃出発したにもかかわらず渋滞なんかで到着したのは13時!しかも15時ぐらいから雨が降りだしたのでそれで撤収。帰りも横転している車を横目に事故渋滞にはまりまして、なんというか、自粛ムードどころじゃなくね?みたいな感じで日本経済としてはいいんだろうけど、個人的にはちょっとなーという感じでした。ひたち海浜公園は、例年に比べると人が少なったけど、それは天気の影響もあったんでしょうか。ところどころ震災の被害と見られる道路のひびや凹凸が見られました。

今年は初めて海浜口ゲートから入りました。高速出て那珂港から入るとすぐ。便利。でも、天気悪い。

毎年楽しみにしているネモフィラでしたが、既に見頃は一週間ほど過ぎてしまったようでした。
緑が目立ちます。あとあれだな、写真下手くそだな。

見晴らしの丘の中腹で撮りました。やっぱり緑が目立ちますね。

雨の影響で翼のゲートにもチューリップの方にも行けませんでした。まあ、そんなこともありますね。来年は娘もさらに大きくなっているだろうし、毎年の楽しみな恒例行事ですね。

ONE PIECE 62

知らないうちに発売日。もうONE PIECEの発売日って国民行事に近い感覚ですね。本屋だけじゃなくて、どんなコンビニや駅ナカ売店でも数十冊並んでいるのでどこでも買えてしまいます。
今回は魚人島に到着する話ですが、どうも私にとっては最近の展開のスピード感とキャラクターの複雑な関係性、それと雑多な背景に疲れて一気に全部読み切ることができなくなってきました。50巻ぐらいからその傾向が顕著ですね。いや、決して面白くない訳ではないんですが、すごく体力を使いますね。じっくり噛み砕かないといけないですから。これは描いている方は相当の体力を使っていると思います。
基本的には、いつもざっと1回読んで2回目3回目でじっくりと細部を読み込むことにしてます。今日はまだ1回しか読んでいないのですが、しらほし姫なんていうナイスなキャラがまた出てきましたね。これが私にとってはヒットです。

2011年5月1日日曜日

4月にやったこと

さあ、もう5月になってしまいました。しかし、4月はなんだかちょっと長かったというか、個人的にはそこそこ充実してたんでしょうか。色々と考え始めたこともありますが、34歳一発目としては、いい過ごし方ができた一ヶ月だったんだと思います。こうやって何かを契機にして、何かをやろうともがくことで、色々なものに相乗効果が出るんだと思います。ちょっとした充実感があります。
この一ヶ月で、Twitter、Facebook、BlogといったWEBツールの使い方を大きく変えました。まだ試行錯誤中な部分もありますが、自分のログとしてうまく活用していきたいと考えている最中です。RSSも活用しはじめ、ReadItLater、Instapaperなんかも使い始めました。しかし、こうやって情報をうまく整理しながら吸収していくことで、自分の知識や生活が豊かになるような錯覚に陥っています。錯覚か否かは、実践して検証ですね。これはまた別の機会に書いてみようと思います。
本業の方では、地震の影響で延長されていた本命の新規案件コンペがそろそろ結果が出そうです。しかしながら、相当縮小された結果に終わりそうで、けっこう体力使ったにもかかわらずテンションが下がっています。とにかくどんな形でも受注するという結果を掴みとりたいですね。これ、失注したら真面目にやる気なくなっちゃう。。。
4月は久々にリアルな友人に会う機会もありました。たまにいいけど、気分的には嫌なこともあったり複雑ですね。週末は割と余裕があったので、家族で近場で遊んでいましたが、5月は暖かいので少し遠出でもしたいですね。