毎年、前のblogで年頭に3つの目標を立てていましたが、なんだか目標ではない年なんかもあったので、そういう形式はやめて今年は仕事始めの今日にここで色々な展望を書いてみたいと思います。とりあえず慣れない年始の挨拶回りなんかで神経使っていて早く寝たいので頑張って簡潔に要点だけ書きます。
- クラウド一般化
既に昨年の段階で語り尽くされていたことかもしれませんが、クラウドというバズワードも一般化してきて実態も伴ってきました。特にamazonは既にPaaS事業者と言ってもいいくらいの姿勢で地位を確固たるものにしようとしているように感じます。ただ、昨年は石狩クラウドのさくらインターネットがビジネスをスタートしたので、国産クラウドも頑張ってほしいところです。
私は、所謂SaaS事業社と分類される企業に勤めているのですが、これからは我々のようなSaaS(ASP)事業社も、他社の展開するIaaS基盤を利用してビジネスを成立させていく方向にシフトチェンジすべきだと思っています。なので、我々もクラウド利用者となり、階層構造が多重になっていくのではないかと思っています。目指すところは、一般消費者に近い階層に近づくに従って、「システムを利用している」という感覚を無くしていくことだと思っています。これからはITツールがそこにあって当たり前のものになっていく時代であり、そのプラットフォームがクラウドになっていくのだと思います。とは言いつつも、我々の展開しているようなエンタープライズアプリケーションは、もう少し時間が必要かなとも思っています。理由は後述します。
クラウド一般化に必要なセキュリティやらの要素についての記述はここでは控えます。
- エンタープライズアプリケーション岐路
一般消費者が日頃目にするツール、例えばSNSなんていうのは、ある程度成熟してきていると感じています。それは、使い勝手とか、ユーザーインターフェースからそのデータが格納される部分までのアーキテクチャ全体を含めてです。
しかしながら、エンタープライズアプリケーションは、これから岐路に立たされ、それについていけないパッケージなんかは淘汰されていくと思っています。詳しくはここで高井さんは書かれているので、もう何も書く必要がないのですが、要するにそういうことです。割愛しすぎ?まあ、私も高井さんの書いているのを見てハッとしてグッとした類なんで、要するに基幹系のシステムを長いことやってる会社は特にUIのところ、頑張れよってことです。これはうちの会社も含めて。なんか最近はUXとか言うらしいですが、私はあくまで「UI」です。これが前述したエンタープライズアプリケーションがまだ「システム」の枠を超えられないと思っている所以です。
- エンジニアの多様化
昨年はamazonの玉川さんとか大谷さんと直接話をできたり、色々な著名エンジニアの方々の講演なんかも拝聴できました。その中で感じたのが、デキる方々は自らの仕事に一切セクショナリズムを持ち込まないということでした。それ、私のやることじゃない、とか、それはあの人の仕事とか、そういう発想が皆無です。とにかくできることはもちろんできないこともなんでもやってしまおう、どんな知識でも貪欲に吸収し続けてやろうっていうエネルギーに満ちていた気がしました。大谷さんなんかは、もともとソフトウェアエンジニアでしたのよね?なんで今amazonでインフラ売ってんのか若干理解に苦しみましたが、面白くて世の中のためになるからそういう場所に人が集まるんだと思います。そういう人たちにとって、プログラム言語がなんだとか、データベースはなんだとか、そんなこと意に介さないんでしょう(いいものは適材適所という意味で)。そして、こういうキーマンたちが業界を引っ張っていくことは間違いなく、私を含めた我々のような零細企業のメンバーも見習うべきだろうと思っています。
2011年は個人的にはどん底を這いつくばった一年でした。このblogもその産物です。2012年は少し上に行きたいもんですね。
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